17, Mar 2017

写真×レコードジャケット、新しい形の写真公募展 PHOTOGRAPHY
EXHIBITION “ROCK YOU!” 京都展

会 期: 2017年2月15日(水)~26日(日)13時~19時半
会 場: gallery Main
京都市下京区麩屋町通五条上ル下鱗形町543-2F
http://www.gallerymain.com
その他: 東京展
2017年3月4日(土)~12日(日)13時~19時(最終日は17時まで)
於・Gallery Niepce、Calotype Photo Works

レコード盤の溝、レコードジャケットは、音楽そのものの記憶として刷り込まれている。そこに音楽が潜んでいると思うだけで、溝を美しいと感じ、盤の重さに感動した。雑誌の多くがカラー化される前、レコードジャケットは、グラフィックデザイン、タイポグラフィの教科書で、海外の街やファッションのガイドブックでもあって、いわば書籍や画集に近い存在だった。あの充実感で育った年代は、その後のCDジャケットがレコードジャケットの縮小版でしかなく、原本の手触りがまったく再現されないことにがっかりする。今や、よほどのマニアかクラブDJしかレコードを見る機会もないし、20代の人々は、レコードをアナログ盤と呼び、A面とB面があるというと冗談だと思うようだ。父が亡くなった後、父が戦後すぐから集めた数百枚のレコードをもらい受けてきた。ときどき盤を取り出して、独特の匂いをかいだり、ジャケットを眺めて懐かしんでいる。その中には、美術の道に進もうと思った原点がたくさんある。

本展は、レコードジャケットサイズ写真の公募展。レコードジャケットを想定し文字まで配置して完成、盤面中央に貼られたラベル紙(レコードレーベル)も作品である。ジェームス中川、村中修、水谷充といった著名作家の招待をふくめて、100名の作品がずらっと並んでいる(東京展参加は70名)。30cm角のグラフィックを見るだけでレコード盤の重量や音楽を思い浮かべ、過去の大切な時間に引き戻されるような気がする。共感覚(感性間知覚とも)とまで言えないが、レコードは、音に色を感じ、文字に色や音を感じることを導く装置なのだ。

会場は、京都には希少な写真専門のギャラリー。展覧会やさまざまなイベントをつうじて写真作品や作家を紹介し、ときに隣人の映像専門ギャラリー:ルーメン・ギャラリーと共同企画も開催する。貸し暗室の運営もしており、自前の暗室を持たない若手作家を支えている。

いつでもどこでも一般の人々が大量に画像を撮り、スマホの中に溜め込む時代だからこそ、紙焼きやプリントアウトし、写真を具体的なメディアへと「実態」化させることがますます貴重になると思う。
(松尾 惠 MATSUO MEGUMI + VOICE GALLERY pfs/w)

gallery Main 提供

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作者 提供

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Category: Events





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