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アーカイヴと再制作

修復・再制作プロジェクトにエンジニアとして関わった3人による対談:第1回(全3回)―式年遷宮と民間伝承と神話、あるいはフランケンシュタインとゾンビとイタコ対談:古舘健×三原聡一郎×白石晃一

2019 07 22

1-3. 國府理『水中エンジン』

作品概要

《水中エンジン》(2012)は,軽トラックのエンジンを水槽に沈め,水中で稼働させる作品である。部品の劣化や漏電,浸水などのトラブルに見舞われた國府は,展示期間中,メンテナンスを施しながら稼働を試み続けた。 ※8

(高嶋慈執筆.“現代美術の保存修復/再制作の事例研究―國府理《水中エンジン》再制作プロジェクトのアーカイブ化 2018年度活動報告”.京都市立芸大芸術資源研究センター.2019年6月25日参照.)

2012年にアートスペース虹で展示されたオリジナル・ヴァージョンの展示記録映像。
國府理 『水中エンジン Engine in the Water』 アートスペース虹、2012年

オリジナル・ヴァージョン発表年

2012年、2013年 ※9

修復/再制作年

2016年~2017年

修復/再制作の概要

國府理「水中エンジン」再制作プロジェクトはインディペンデント・キュレーターの遠藤水城により企画された。オリジナルのエンジンは廃棄されて残されておらず、関連する技術的資料が乏しい中、過去2回の展示の記録写真や映像などの資料を調査し、分析しながら作業が行われた。また、オリジナル・ヴァージョンでは國府自身が会期中にメンテナンスを行っており、それ自体を作品の一部として捉える解釈もあったが、あえて「水中での安定的な稼働」という目的が設定された。再制作された作品は、2017年にアートスペース虹、小山市立車屋美術館にて展示された。 ※10

再制作された『水中エンジン』は、アートスペース虹、小山市立車屋美術館にて展示された。
再制作された『水中エンジン』は、アートスペース虹、小山市立車屋美術館にて展示された。
『國府理 水中エンジン redux(後期展)』(2017年、アートスペース虹)
撮影:Tomas Svab 画像提供:國府理「水中エンジン」再制作プロジェクト実行委員会

※8 詳細な作品概要は、『水中エンジン』再制作について、プロジェクトメンバーが綴った連載シリーズ第1回“「問い」を喚起する装置としての「再制作」(高嶋慈 執筆)”、第3回“解釈行為としての再制作作業(白石晃一 執筆)”などを参照。

※9 國府が『水中エンジン』を生前に発表したのは、2012年のアートスペース虹での展示と、2013年の西宮市大谷記念美術館で展示の計2回。國府理「水中エンジン」再制作プロジェクトでは、この両方をオリジナル・ヴァージョンと定義している。

※10 詳細な作業内容は、「水中エンジン」再制作について、プロジェクトメンバーが綴った連載シリーズ第3回“解釈行為としての再制作作業(白石晃一 執筆)”などを参照。

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