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COLUMN

コラム

成安造形大学の「東日本大震災 思い出写真復元プロジェクト」の取組み石川 亮 ISHIKAWA RYO (美術家・成安造形大学地域連携推進センター)

2012 04 11

1. 活動経緯

2011年7月の中旬、本学のメディアデザイン領域写真コース担当の津田睦美(つだむつみ)准教授から成安造形大学地域連携推進センター()に、「チェコ生まれ京都市右京区在住の写真家トム・シュヴァーブさんと会う時間をつくってほしい」という連絡がありました。相談を受けて数日後、津田先生がトムさんと一緒に大学に来られ、簡単な挨拶をしたあと直ぐさま本題に入りました。机には宮城県石巻市の被災地の現状を映し出す写真がいくつか並べられたほか、その様子とは正反対の印象を持った記念写真と思われる誰かの思い出の写真が数枚並べられました。詳しい説明を受けるまでもなく、それらが被災で傷んだ写真であることは直ぐにわかりました。

「日増しに痛んでいく数々の写真をどうにかしたいのだ!」という強い思いをトムさんから感じ、津田先生とともに、大学の機材をフルに活用して、この取り組みをサポートすることが決定しました。その後スキルを持つ学生あるいは教職員にも範囲を広げ、全学にそれらの修復作業に力を貸してほしいと訴えました。本プロジェクトはここから授業化や社会連携事業とは全く別次元で始まりました。

)成安造形大学地域連携推進センターは、本学学生の教育を目的とした取り組みの発展と持続を図る施設です。官公庁や地元の企業からご相談、ご依頼いただいた案件に対して、大学側と依頼者側の調整を行いながら、最適な取り組み方を探りつつ活動しています。正規の授業化や社会(産官学)連携事業として案件を扱う場合もあります。


石川亮 ISHIKAWA Ryo

石川亮  ISHIKAWA Ryo

1971年、大阪府生まれ。美術家、交通インフラやのそのシステムの興味から作品制作を始める。近年は国内の神仏にゆかりのある地に出向き、その場所の持つ性質やルーツを探ることが作品制作の糸口になっている。近作に地域伝承や地名をもとに名付けられた湧水を収集した作品「全体‐水」は個々の水が混ざりあい一つになるプロセスを作品にしている。
宗教観と自然観を生活の中に取り込み、自然と対峙しながらも共存してきた日本人の感覚に注目している。
現在 成安造形大学美術領域非常勤講師兼地域連携推進センター職員
2012年より成安造形大学附属近江学研究所研究員

成安造形大学 地域連携推進センター
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