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コラム

フリーペーパー『音読』対談 「私たちがフリーペーパーを作るわけ」 前半対談/編集:田中郁后(音読 編集長) × 土門蘭(音読 副編集長)

2013 11 14

1. フリーペーパーは意外と年配の方が読んでくれる

田中郁后(以下、田中)
『音読』始めて3年たつけど、始める時に想像してた感じで来てる?

土門蘭(以下、土門)
想像していた以上になってる。最初の創刊号からつかみはすごく良かったし、京都の人に受け入れられていくっていう感じがした。京都の人って一見さんお断りとか言われるけど、自分たちの文化をすごく大事にしてるから、「京大西部講堂(創刊号)」とかそういう京都の文化を特集したりすると一気に仲間になれちゃう。だからといって、ありがちなカフェ特集とかだと逆に敬遠されるんだけど、おもしろいじゃん!って思った時の取り込み方がすごいよね。

創刊号 京大西部講堂 2010年9月発行

創刊号 京大西部講堂 2010年9月発行

(田中)
これが東京の人たちが来て取材するとかだったら、また全然違うよね。京都の中の人間が改めて京都の文化を特集するっていうのも歓迎される一つの要因なのかなっていう気はする。

(土門)
自転車で配りに来る感じとかね(笑)。ほんとに創刊号のつかみが良かったから、2号・3号と出しやすかった。

(田中)
3号くらいまでは、読者の年齢層が思ってたより高かったよね。

(土門)
若者に向けて出すつもりだったんだけど(笑)。

(田中)
50代の人とか、当時、青春時代だった人たちからの反響が多かった。

(土門)
ミニコミ世代というか雑誌世代というか、そういう世代の人がやっぱりフリーペーパー好きなんだろうね。

(田中)
そういう人たちに「字が小さい」とかいうクレームもいただきながら、字は大きくせず(笑)。

(土門)
その年代の人たちっていうのは、すごくアプローチして来てくれるよね。

(田中)
わかりやすく来てくれる。

(土門)
応援もちゃんとしてくれるし、ちゃんとクレームもしてくれる。

(田中)
今は読者層がもっと広がった感じはするな。その大きな転機は6号の「閉店ウォーカー」やったと思う。

(土門)
6号までは思ってたより読者層の年代は高かったけど、それでも想定範囲内の人たちに読まれてるなあ、読まれつつあるなあと思っていたよね。でも6号からは急に全国区になった。テレビで紹介されたりして。

第6号 京都閉店ウォーカー 2012年6月発行

第6号 京都閉店ウォーカー 2012年6月発行

(田中)
注目されたって感じはしたよね。フリーペーパーがテレビに出られたっていうのがまずうれしかったし、色んな人からも反響もらって、直接ほめられることが増えた。スタッフ募集にも応募が来て。より外に向けて広がった感じはした。

(土門)
Twitterなんかでよく言われるのが、「これまでの特集にはずれがない」「バックナンバー全部おもしろそうだから全部買いたい」ということ。確かにバックナンバー買ってくれる人って全部買ってくれる人がほとんどじゃない?それってすごいことだなって自分のことながらに思うんやけど。『音読』だから買うんじゃなくて、特集がおもしろいから全部買うっていうのっていいことだなあと思って。


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