AMeeT
COLUMN

コラム

フリーペーパー『音読』対談 「私たちがフリーペーパーを作るわけ」 前半対談/編集:田中郁后(音読 編集長) × 土門蘭(音読 副編集長)

2013 11 14

2. おもしろいかではなく、必要なのかどうか

(土門)
特集を考える時に気をつけてることとかってある?

(田中)
まったくない!(笑)意識してることとか全然ない。無意識にやりすぎてるかも。大体その時に興味があるものにいくんやけど、誌面にした時にゴールが見えるものに飛びついていく傾向がある。

(土門)
ゴールっていうのは?

(田中)
落としどころ。誌面になった時におもしろいのか考えた時に、絶対におもしろくなると思うものを採用する傾向がある。会議してる時はおもしろそうに見えるけど、実際に誌面にした時におもしろくないと思うやつはやめとこかってなる。

(土門)
誌面にした時に、おもしろいかおもしろくないかっていう基準はあるの?

(田中)
内輪で盛り上がってるだけっていうのは採用しないようにしてるなあ。

(土門)
読者の視点は絶対に持ってるってことだよね。

(田中)
うん。あとどこの雑誌でもやってる、やりそう、と思うものはやらない。でも「ライブハウス飯(8号)」は切り口だけで、それ以外は別に大したことはやってなくて……

第8号 ライブハウス飯 2013年5月発行

第8号 ライブハウス飯 2013年5月発行

(土門)
そうやな。確かにちょっと影の薄い号ではある。

(田中)
あれを出したのは、普通の雑誌を一回作ってみたかったから(笑)。写真がいっぱいあるカフェ特集みたいな、ああいうノリの雑誌を作ってみたかった。

(土門)
「音読版カフェ特集」みたいな。いや、でも私はあの号も要ると思うねん。要ると思うからやってる。「『音読』でやりたいのは京都をアーカイブすることだ」っていうことをずっと言ってきたけど、「京都を記録したい」という欲求があって、「おもしろいかおもしろくないか」よりも先に「これって要るのかな要らないのかな」っていうのがくる。あとはそれをいかにおもしろおかしい感じにキャッチコピーをつけるかとかそういう風に考えてるかな。

(田中)
なるほどね。そこはライターっぽいね。たぶんその役割分担は大きくて、私が何となく写真がいっぱい入った雑誌を作りたいなってイメージしてて、どもんはそういうものを綴っていきたい気持ちだよね。

(土門)
そうかもね。確かに全然イメージとか湧かないもんね。まあいくちゃんに振ったらいいように仕上げてくれるだろうって、もう言葉でしか頭の中で考えてないから。

(田中)
確かに言葉以外の原稿をもらったことがないなあ。そういう意味ではうまく役割分担できてるのかも。あまりお互いの領域には口を出さないから。それは信頼してるからなんだけど。

(土門)
お互いに企画を出し合って、二人がこれいいねっていうのがいつも一緒になるじゃん。それはお互いの基準がきちっと合ってるところやから、そういうところではバランスが取れてるのかなあと思うけどね。おもしろいのか?っていうのと、必要なのか?っていうところが、がちっと合えばいい特集になると思う。


PAGE TOP