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フリーペーパー『音読』対談 「私たちがフリーペーパーを作るわけ」 後半対談/編集:田中郁后(音読 編集長) × 土門蘭(音読 副編集長)

2014 01 13

1. 広告ばっかりじゃつまらない

田中郁后(以下、た)
そんな感じで『音読』をやってきて、今はWEB制作の会社も一緒にやってるやんか。そうなると『音読』がちょっと仕事っぽくなっていくのかなあとは思っている。今までは完全に趣味の範囲でやってたけど、会社から印刷代が出てて、翠灯舎から発行してるっていう形にしてるから、営業的な面も出てくるんやけど、その辺の意識は変わった?

土門蘭(以下、ど)
まあ、効率化は目指すようになるよね。翠灯舎に入る前は違う会社に勤めてて、仕事しながら土日に『音読』の原稿を書いたり取材したりしてたから、その時に比べたら今はものすごく恵まれた環境にはなった。だからといって、会社に不利益を出すような時間の使い方をしていては絶対にいけないと思うから、無駄な労力と時間を削って、クオリティは上げていきたいっていうのはずっと考えてるよ。
そういうのある?

(田中)
何か、ちゃんとしてきた!っていうのは思った。今まで別々の場所で、「じゃあライティングやっといてね、後は任せた」みたいな感じから、社長として『音読』を見ないといけなくなってきたっていう感覚はある。会社がやってる事業としてもうちょっとちゃんと考えないといけないのかもって。だけどそれが吉と出るか、凶と出るかって感じかなあ。広告だらけのフリーペーパーにするつもりとか全然ないし。ちょっと気の抜けたとこは持ってたい。「これどっかの会社が出してるフリーペーパーか」って見た瞬間にわかるようなフリーペーパーにはなりたくない。お金のことばっかり追いかけてたらできひんことをやろうとしてるから。そんなんじゃ広告効果のあるフリーペーパーやとは、いつまでもたっても胸を張って言えるようにはならへんやろうけど、でもそういう風にならなくていいなと思ってる。そんなのは他にあるから、それはそっちに任せて。

(土門)
確かにそういう部分での価値はないけど、『音読』には全然違う価値があって、そういうのが少しずつ認められてはきているので、それにふさわしい対価としてお金をもらえるのであればすごく良い形だよね。

(田中)
そんな私たちに寄り添ってくれる会社さんがあればいいなあって感じですよね(笑)。

(土門)
やっぱりお金がないと趣味と言えど絶対に続かないし、私は翠灯舎に『音読』の印刷代を出してもらっているという点でずっと引け目があるから。翠灯舎に入ったからには、それには誠心誠意応えないとってずっと思ってる。それはまあ個人的な話やけど。普通はそういうお金の面で続かないって言うのが多いんじゃないかね。

(田中)
多いよね。フリーペーパーは大体そういうので終わるよね。お金がなくなって終わる。イベントやるとかそういう誌面以外で稼ぐっていう手もあるけど、うちはほんとに誌面だけやから、そういう意味では一番終わりやすいパターンにはいるよね。
でも会社として全然マイナスになってると思ってなくて、こういうのも作れますっていうアピールとか、お仕事に結びつくような出会いとかが『音読』にあるし、他のWEB制作会社と何が違うの?っていうところも出しやすい。うちの会社はこういうフリーペーパーをやっていて、ちゃんと評価もされてるんですっていうことをおもしろがってくれる人もたくさんいるから、そういう意味では会社にとってはプラスかな。お金だけじゃない財産がある。だから儲からなくても続けていきたいよね。


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