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COLUMN

コラム

タイルホコラツーリズム ――信仰を観光する中村 裕太(美術家)

2014 11 21

はじめに、タイルホコラの観光ルートを案内する。JR円町駅を降り、佐井通を南に下り、朱雀第六小学校に向かって西に行くと、水色のタイルで土台を覆い尽くしたタイルホコラに出会える。

図2 中京区西ノ京中御門西町

図2 中京区西ノ京中御門西町

他のタイルホコラにも共通することだが、祠の表面に内装用タイルが張られているのは、水洗いができ、清掃しやすくするための工夫でもある。
続いて、南下して太子道を東に歩くと、建売住宅のブロック塀の裏にタイルホコラが鎮座している。重厚感がある石積みの土台の祠には、 ボーダータイルやレリーフタイルが張り巡らされている。モルタル造の屋根の裾は反り上がり、中心部分には緑釉のタイルがはめ込まれている。近くの喫茶店には、形状の類似した茶色のボーダータイルも見受けられた。

図3 中京区朱雀第二西ノ京右馬寮町

図3 中京区朱雀第二西ノ京右馬寮町

次に、丸太町通を北に抜け、図書館近くの路地を西に入ると、屋根にまでタイルが張られた総タイル張りの祠に出会う。

図4 中京区朱雀第二西ノ京左馬寮町

図4 中京区朱雀第二西ノ京左馬寮町

そして、そのまま下立売通を西に向かうと簡素なブロック積みの白色タイルの祠がある。

図5 上京区仁和長門町

図5 上京区仁和長門町

最後に、千本丸太町を西南に抜けると、四本足のホコラが駐車場に立っている。桃色の内装タイルとマジョリカタイルに覆われており、屋根の中心部のみ木製である。足元の陶製の札には、1954年に建てられたことが記されている。

図6 上京区出水主税町

図6 上京区出水主税町

ここまで、ゆっくりと歩いて、1時間ほどのルートである。ルート上には、今回取り上げられなかったタイルホコラが潜んでいるので是非巡っていただきたい。


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