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アーカイヴと再制作

崇仁という地でアーカイヴについて考えたこと
――展覧会「デラシネ――根無しの記憶たち」に寄せて文:林田 新(京都造形芸術大学専任講師/京都市立芸術大学芸術資源研究センター研究員)

2017 04 24

京都市立芸術大学の移転予定地である崇仁地域。崇仁という場所においてアーカイヴは、この地が根ざしている歴史とあいまって重要な意味を持っている。本稿では、筆者が崇仁という地でアーカイヴについて考えたことを論じてみたい。

文:林田 新(京都造形芸術大学専任講師/京都市立芸術大学芸術資源研究センター研究員)
撮影:髙橋耕平

京都市立芸術大学芸術資源研究センターでは京都市立芸術大学移転プレ事業として、2016年11月12日から2017年2月19日(当初、会期は1月22日までを予定していたが、会期を延長)にかけて、筆者と美術家の髙橋耕平が企画者となり展覧会「Sujin Memory Bank Project #01 デラシネ――根無しの記憶たち」を開催した。また、1月22日には、長年、各地を渡り歩いて映像アーカイヴに携わってこられた水島久光氏、美術館学芸員として阪神・淡路大震災に関する展覧会を企画してこられた江上ゆか氏をお招きして、シンポジウム「アート/アーカイヴ/ヒストリー」を開催した。

会場となった京都市下京区の柳原銀行記念資料館には、地域の人々が残していった家族アルバムや記念写真が資料として保管されている。今回の企画では、こうした私的な写真をもともとの文脈とは切り離して断片的に展示した。本稿では、このプロジェクトを進めていくなかで、崇仁という地でアーカイヴについて考えたことを論じていきたい。


林田 新 HAYASHIDA Arata

林田 新 HAYASHIDA Arata

京都造形芸術大学専任講師/京都市立芸術大学芸術資源研究センター研究員。専門は視覚文化論、写真史/写真論。現在はドキュメンタリーやアーカイヴについての理論と実践について研究を行っている。主な論文に「長崎の皮膚――『〈11時02分〉NAGASAKI』」(『現代思想』41号、2013年)「星座と星雲――「名取=東松論争」に見る「報道写真」の諸相」(『映像学』第84号、日本映像学会、2010年)など。

林田 新 WEBサイト
http://www.arata-h.com/

京都市立芸術大学芸術資源研究センター
http://www.kcua.ac.jp/arc/


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