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プログラミングを用いた映像制作のコツ 第3回 ~空間制作から考える~ 前半文:神田 竜/Kezzardrix(プログラマ/アーティスト)

2019 11 28

HEXPIXELS

1つめは渋谷WWWでのDUB-Russellとのパフォーマンスだ。こちらはマウスコンピュータからのスポンサーを受け、DAIVというシリーズのコンピュータを使って映像制作を行う、という企画だった。

DAIV プロモーションムービー HEXPIXELS(Kezzardrix/Satoru Higa)編 | マウスコンピューター

この時は、会場である渋谷WWWの図面から3Dモデルを起こし、その空間の中で起きることを起点に映像素材やネタを組み上げていった。WWWの内部、というルールを最初におくことで、お互いが自由にネタ作りをしても最終的なテイストがズレない、というのが大きな利点である。空間を設定した結果、ステージ上にいる何か、客席側にいる何か、壁を突き破って現れる何か、会場外の空間の存在など、様々なアイデアも同時に生まれた。

もう一つの例は、Ramzaとの「文化庁メディア芸術祭 × MUTEK.JPコラボレーションイベント」でのパフォーマンスである。

Ramza x HEXPIXELS @ mutek.jp 20190602

こちらは、中央に2mサイズの箱と地面を置く、というシンプルな空間設計から開始した。制作過程で、箱内部に誰かが閉じ込められているのが面白いのでは?というアイデアが生まれ、パフォーマンス中盤からは箱に閉じ込められたロボットが様々な目に合う、といったような内容になった。こちらのロボットを使用したプロジェクトは現在も継続中であり、冒頭に挙げたYaporigamiとのライブは、その発展形のダイジェスト版にあたる。

どちらの例でも、空間というルールを作ってから制作することで、ある種の制約で映像制作を縛りつつも、様々なアイデアを導き出すことができた。

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