AMeeT
TECHNOLOGY

テクノロジー

プログラミングを用いた映像制作のコツ 第4回 ~生カメエフェクト概論~ 後半文:神田 竜/Kezzardrix(プログラマ/アーティスト)

2021 02 27

コンサート映像やVJなど、多方面で注目を集めている神田 竜/Kezzardrix氏に、映像制作のコツに関する記事をご寄稿いただく本連載。今回は生カメラにエフェクトをかける表現について、前後半に分けて執筆していただく。本記事のために制作した実践的なサンプルプロジェクトを例に、丁寧に解説していただいており、映像制作者にとって参考になることはもちろん、「プログラミングにおけるクリエイティビティとは何か」を考えるためのヒントとしても意義のある内容となっている。

執筆者のプロフィールを読む

本稿はこちらの記事の後半部分にあたる。前半部分では生カメエフェクトの基本的な機材や、表現の狙いどころなどを紹介させていただいた。後半記事ではサンプルの解説を続けると共に、実際に筆者が案件で制作した実例をいくつか紹介したいと思う。

重畳

すでに音に合っているCGやアーティストロゴなどを、生カメラの上に重ねる手法だ。こちらは生カメラの絵と独立して制作できることや、既存のVJネタなども流用できるため汎用性が高い。重畳したCGをマスクにして色を反転させるなどエフェクトのバリエーションも作りやすい。また、この上からフィルターと組み合わせることもできる。サンプルでは一定の間隔で動くシンプルな図形を用意した。あらかじめビートに決めたCGを制作しておけば、カメラ絵とは別に音楽に合っている感じを担保できる。

注意点としてはDisplaceと同じく出演者の顔が見えづらくなることである。そのため、生カメラの絵にCGを加算するのか、半透明で重ねるのかなど、ブレンドモードに気を配る必要がある。またカメラ絵の構図とCGの構図の相性があるため、CG側は日の丸構図で左右対称にしておくなど、どのようなカメラ絵がきても合いそうなものをあらかじめ選定しておくと良い。

PAGE TOP