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プログラミングを用いた映像制作のコツ 第1回 ~パタンの組み合わせと繰り返し~文:神田 竜/Kezzardrix(アーティスト)

2013 08 31

さて、プログラミングが得意な「自動的」な作業はこれだけではない。例えば、100回でも1000回でも人間なら嫌になる作業の繰り返しを自動化できる。つまり、「プリミティブス」を画面にたくさん書くとか、である。もちろん、まったく同じものを同じ動きで描画しても仕方が無いので少し工夫が必要になる。例えば、1個目の「プリミティブス」は2倍で「スケール」し、2個目は3倍、3個目は4倍、といったような段階的な変化が思いつく。
というわけで、「動きのパタン」のパラメータを少しずつ変更したものをたくさん描画してみよう。

sample4 from Kezzardrix on Vimeo.

最初に見て頂いた作例映像に大分近づいてきたのでは無いだろうか?それと、もう一つ注目して欲しいのが、これがリアルタイムにレンダリングできる点である。同じようなことをAEでやるとレンダリングの待ち時間で死にたくなるだろう。

最初の筆者の作例では、本文中に挙げた「移動」「回転」「スケール」以外に、「プリミティブス」のアルファ値を変える、画面全体を回転させる、画面全体の色を変える、等の「動きのパタン」を組み込んである。また、「回転」を画面の中心を軸に行うか、「プリミティブス」の中心を軸に行うか、といったこともランダムで切り替えるようにしてある。加えて、「プリミティブス」として立方体と頂点数を削った球体を交互に表示させていたりもする。が、基本は同じで、単純な「動きのパタン」を「プリミティブス」毎に段階的に変化させ、100個くらい一気に書いて、音反応で自動的にランダムに切り替える。
また、同じ仕組みでも、「プリミティブス」を自分が好きな画像等に置き換えることで、全く違った雰囲気の映像を作ることができるだろう。

openFrameworksのソースコードをこちら に上げたので、興味がある方はダウンロードして手元で動かして見て欲しい。Macの標準マイクで音を拾い、映像が動くような感じになっている。画面全体の回転等のエフェクトは、トグルにチェックを入れた上で、threshで設定した値以上の音量が入ってくると起きる。まあ、適当にいじってみてください。Winでどうなるか知らん。けど、openFrameworksだしソースコピったら多分動くはずだ。

ちなみに筆者が実際にパフォーマンスを行う際は、もっとたくさん「動きのパタン」を組み込む。GLSL ※11 という難解でやれやれなやつも使う。で、その組み合わせをたくさん試して、これは!と思う組み合わせをプリセットで保存しておき、それをランダムで呼び出してプレイする(筆者はプリセットをMaxで作って、openFrameworksを外部からコントロールするというのを良くやっている)。

※11 openGLと組み合わせて使う画像処理専用のプログラミング言語。openFrameworksやjitterの中で使う。色々と細かいことができる上に実行速度が爆速だが、とてもむずい。

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