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テクノロジー

AR(Augmented Reality=拡張現実)を実現する技術文:亀山 悦治(Knowledge Works/RIAソリューション事業部 事業部長)

2010 03 01

2008年に多くの人が予想していたと思うが、2009年はARの準備期間、2010年は本格的なARの年となった。 既に様々なサービスやアプリケーションが公開されているため、ARとは何かという説明は簡単に済ませたい。ARが適用される分野/用途、それらを実現するための技術を中心に説明する。

国内におけるAR実用化までの経緯

1998年SONYが小型CCDビデオカメラを内蔵したノートPC VAIO「PCG-C1」を発売した。このPCには、「CyberCode(サイバーコード)」というQRコードとARのマーカーの中間のような、独特の二次元バーコードでプログラムを起動することが出来るソフトが付属していた。この時点ではVAIOのみの利用となっていたため、その広がりを見せることはなかった。もちろん、SONYはこの技術の応用を進めており、ゲーム機のPlayStation、デジタルサイネージでの利用も行われていた。

1999年
「ARToolKit」を奈良先端科学技術大学院大学の加藤博一教授が開発
2005年
「バーチャル飛鳥京プロジェクト」NHKニュースで紹介/東京大学大学院情報学環・池内研究室

そして暫く時間が経過した後、2007年にNHKでアニメ「電脳コイル」が公開され物語の中に登場するアイテム「電脳メガネ」(目に見えない電脳世界が見られるメガネ)が話題となった。この構想がまさしくARであった。これを見逃さなかった一部のソフトウェアエンジニアが実現に向けて取り組んでいたのである。

2008年、「芸者東京エンターテーメント」という会社がAR玩具とも言える電脳フィギュア「ARis」を発売した。独自の拡張現実フレームワーク「GTE_AR_Framework」を開発して実現した。1万円を切る価格で購入出来るパッケージ商品で、PCとWebカメラさえあれば誰でも体験することが出来た。この商品は大きな話題となった。

この前後、動画サイト「ニコニコ動画」で、ボーカロイドのイメージキャラクター「初音ミク」を採用した目を見張るほど高度な表現をしたARのデモ動画が競うようにアップされていた。「こんなことまで出来るとは、まるで神だ!」等、驚きの声が多々コメントされた。今でも少しずつ進化を続けているようだ。

そして2009年、待ちに待った「頓知・」の「セカイカメラ」が一般公開された。iPhone限定ではあるが、無償でダウンロードして誰もが試せるようになった。空間に位置を伴った情報タグを貼付け、その空間の情報をiPhoneで検索出来るようにしたのである。

この時期より幾つものARの技術、ARを利用したアプリケーションやサービスが公開を続けている。


亀山悦治 Etsuji Kameyama

亀山悦治 Etsuji Kameyama

1987年 オフコン系のシステム開発に従事。主に大手商社貴金属部のディーリング管理システムを担当。
1992年 クライアント/サーバ系のシステム開発に従事。主に検査センター・病院・自治体向け検査・健診・福祉関連システムの開発を上流工程から担当。
1999年 Web系システムを行っている会社に移籍後、主にECサイトの開発マネージャを担当。以降、WEB系のシステムを中心に多数のシステムを担当。
2004年より ナレッジワークス(株)にて、システム開発、新規サービスの企画等を担当。現在、RIAソリューション事業部にて、顧客視点に立った新ソリューションの開発、AR実用化のための調査及び啓蒙活動を行っている。趣味は、DTMを中心とした音楽の創作、海外旅行、フィッシング、ダイビング等。



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