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EVENT REPORT

イベント・レポート

KYOTO STEAM-世界文化交流祭-prologue 「ダムタイプ 新作ワークインプログレス 2019」文:松尾 惠(MATSUO MEGUMI + VOICE GALLERY pfs/w)

2019 05 29

「KYOTOSTEAM-世界文化交流祭-」は、<アート×サイエンス・テクノロジーをテーマに文化芸術の新たな可能性と価値を世界に問う新しい形態の国際的な文化・芸術の祭典>(公式HPより)。STEAMは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(芸術)、Mathematics(数学)の頭文字。

2020年の公式プログラムには、18年ぶりのダムタイプの新作公演がふくまれる。この3月、プレ事業として「KYOTO STEAM -世界文化交流祭- prologue」が開催され、ダムタイプは、新作に向けた公開リハーサルを行った。

20〜30代の人々にとって、ダムタイプは伝説的なグループだ。過去のパフォーマンス作品は映像でしか見られないし、さらに残念なことに、世界的に知られる作品"S/N"については、映像さえ販売されていないことなどから、詳しく知ろうにも、もはや手がかりさえつかめないミステリアスな存在と受け取られているようだ。

そのダムタイプが姿を現わすということで、公開リハーサルのチケットは早くから完売した。当日のホワイエでは、大勢のダムタイプに<間に合わなかった>若者たちの緊張と興奮の入り混じった表情が印象的だった。

制作途上とはいえ、公開リハーサルの舞台は、ダムタイプの作法そのものだった。ダムタイプ全盛期と同時代を過ごした筆者にとって、ダムタイプの作品自体が個人的体験・体感の中にある。鑑賞に懐かしさや安心感が伴うことも否めないが、一方でともに経験や年齢を重ねたがゆえの理解とか、それによる新発見が、今回の公開リハーサルに立ち上ってくるようだった。

かつて見えなかったことが霧の中から立ち現れていくるような気分を味わった。それは、新たな観客によって、ダムタイプの進化が始まっているということなのかもしれない。感覚を研ぎ澄ませて、本公演では、筆者自身も新たな観客になることを目指したいと思った。伝統や革新といわれるものが緊密に作用しあうことの意味にも近づけるかもしれない。

開催日 2019年3月24日(日)
会場 ロームシアター京都サウスホール
制作 ダムタイプ、ロームシアター京都
企画製作 ロームシアター京都
主催 KYOTO STEAM-世界文化交流祭-実行委員会
https://kyoto-steam.com
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