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EVENT REPORT

イベント・レポート

京都市京セラ美術館 オープニング・ラインナップ発表文:松尾 惠(MATSUO MEGUMI + VOICE GALLERY pfs/w)

2019 10 18

いよいよリニューアル工事が終盤に差し掛かり、京都市京セラ美術館の竣工が近づいた。オープニングの内容が解禁となった記者発表会に参加した。ざっと見渡す限り、300人ほどが詰めかけていた。当日発表以降、詳細が以下にアップされた。
https://kyotocity-kyocera.museum/

内装は大きく様変わりするが、元の懐かしい美術館=本館における開館記念展「京都の美術 250年の夢」 は、以下のとおり。

  • プロローグ「最初の一歩:コレクションの原点」 2020年3月21日(土) 〜4月5日(日)
  • 第1部「江戸から明治へ:近代への飛躍」 2020年4月18日(土) 〜 6月14日(日)前期・後期
  • 第2部「明治から昭和へ:京都画壇の隆盛」 2020年7月11日(土) 〜9月6日(日)前期・後期
  • 第3部「戦後から現代へ:未来への挑戦」 2020年10月3日(土) 〜12月6日(日)前期・後期

会場は、 本館北回廊1階(第3部のみ北回廊1階・2階)。

現代美術が中心となる期待の新館では、開館記念展として、以下の人気作家の展覧会がつづく。

  • 杉本博司「瑠璃の浄土」2020年3月21日(土)〜6月14日(日)

日本庭園には、<ガラスの茶室 聞鳥庵>も長期展示され、会期中の4月25日には、ロームシアター京都において杉本博司プロデュース 能楽『月見座頭』『三番叟』 が上演される。

  • 「THE ドラえもん展 KYOTO 2020」2020年7月4日(土) 〜8月30日(日)

参加作家は、会田誠、梅佳代、小谷元彦、クワクボリョウタ、鴻池朋子、後藤映則、近藤智 美、坂本友由、佐藤雅晴、シシヤマザキ、篠原愛、しりあがり寿、中里勇太、中塚翠涛、奈良美智、西尾康之、蜷川実花、福田美蘭、増田セバスチャン、町田久美、Mr.、村上隆、森村泰昌+コイケジュ ンコ、山口晃、山口英紀+伊藤航、山本竜基、れなれな(中島玲菜)、渡邊希。

  • 「ANDY WARHOL KYOTO/アンディ・ウォーホル・キョウト」2020 年9月19日(土) 〜2021 年 1 月 3 日(日)
  • 「平成の美術 1989−2019」(仮称)2021年1月23日(土)〜4月11日(日)

また、念願のコレクションルームでは、季節感を打ち出しながら順次名作を披露する下記のプログラムとなっている。

  • 春期 2020年3月21日(土) 〜6月21日(日)
  • 夏期 2020年6月25日(木) 〜9月22日(祝・火)
  • 秋期 2020年9月26日(土) 〜11月29日(日)
  • 冬期 2020年12月3日(木) 〜2021年3月14日(日)

リニューアル開館から向こう1年間は、いつ訪れても満足する内容が期待でき、足繁く通うことになりそうだ。ただし「2020年度の展覧会は、京都市の予算の状況等により変更される可能性があります。」の記載もあるので、あわててHPの<ご支援のお願い> をチェックする。また、「変更する」ではなく「(京都市により)変更される」の文言が少し気がかりだが、美術館が引き続き<京都市美術館>という意味であることに、少なからず安堵する。

その他に、「プレオープニングイベント CELEBRATING COLORS ! 」は、以下のとおり。本サイトでたびたびご紹介してきた髙橋匡太氏のライトアップのみ常設であり、新しい美術館の顔となることは喜ばしい。

  • 鬼頭健吾スペシャル・インスタレーション 「ghost flowers」 2019年12月21日(土)から2020年5月末まで(予定) 、「untitled (huloop)」 2020年3月21日(土)から2020年5月末まで(予定) 。
  • 「京セラスクエア・ウィンターコンサート」2019年12月21日(土)
  • 「髙橋匡太による本館ライトアップ」2019年12月21日(土)から

記者発表冒頭の挨拶に「京都市の2大事業=京都市美術館の再整備、京都市立芸術大学の移転」とあった。京都芸大入学以降、京都に住み続ける筆者は、生涯のうちに、心の拠りどころともいえる美術館と母校の再生に立ち会えたことを嬉しく思う。奇しくも、記者発表会の朝、ICOM同時開催のイベントが目白押しの9月を直前に、京都新聞に「来春4月、京都造形芸術大学が京都芸術大学に改称」の記事が出た。文化庁の京都移転は、さまざまに芸術文化への関心を押し上げ、一部の人々のなりふり構わぬ野望へと繋がっているようである。一方で、あいちトリエンナーレをめぐる騒動、京都アニメーションの事件に多くの人が心身を痛め、公共財産損失の大きさに戦慄し、「自由」という言葉だけでは表現しきれない生と自由の剥奪への怒りに震えた夏は、まだ終わらないのである。

チラシ
チラシ
日時 2019年8月28日(水)
会場 京都産業会館ホール
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