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EVENT REPORT

イベント・レポート

世界遺産 元離宮二条城2019年の夏文:松尾 惠(MATSUO MEGUMI + VOICE GALLERY pfs/w)

2019 10 23

第25回ICOM(国際博物館会議)京都大会2019に合わせて開かれたふたつの催しについて記したい。

①世界遺産二条城と現代日本美術の対話から
「時を超える:美の基準 Throughout Time : The Sence of Beauty」
ICOM京都大会2019開催記念 / 二条城・世界遺産登録25周年記念

②世界遺産二条城を舞台にしたインターナショナルアートフェアartKYOTO2019

両催しとも、特別な場所での質の高い催しであることはもとより、会場の設えにも、専門家の技術とこだわりが行き届き、骨董から現代美術までの展示物を輝かせていた。ボリュームのある展示会場をあとにする月夜、ライトアップされた二条城の荘厳さにも、あらためて心を打たれた。

①は、毎年とは限らないようだが、②は来年開催とも聞く。催しの今後の進化に期待がふくらむ。①は展覧会、②は、直訳すれば芸術見本市である。各々継続している公式サイトでは、主催等オーガニゼイションの規模、企業協力・協賛などのネットワークを知ることができる。市場形成や芸術史の構築には、個々に満足いくものをつくりさえずればよいのではない。それが若い作家に希望や夢として伝わればよいと思った。

会場では、ヴェニス・ビエンナーレの激暑・酷暑や炎天下に思いを馳せた。そこでの身体の強烈な記憶と優れた作品との出会いを呼び覚ますように、京都の夏と芸術的体験が、多くの人の鮮明な記憶となることと思う。また、両催しは、文化財と現代との共存についても、課題を探る良い機会だった。京都の市民にとっても、日常の風景にある二条城をより深く知る機会であったかと思う。訪れる機会を逸したが、ICOMと連動した催しは、他に、同じく世界遺産の清水寺で開催された「CONTACT つなぐ・むすぶ日本と世界のアート展」(9月1日〜8日)があった。

いっぽう、京都の芸術シーンの足元では、普段と変わらず小さな個展やグループ展が多数開催されていた。目立たない個人活動の中からも、示唆に富んだ創造は蓄積されている。あいちトリエンナーレをめぐる騒動に揺れる夏、京都では、表現にとって、無菌の場と現実にさらされる場のふたつの次元が存在したように思う。現代美術は目前の課題に対峙するが、そこから後世に残る表現の条件とは何だろうか。<美>という<称号>とは何なのか。おそらくそのような思いもありながら、これらの3展をめがけて各地から多くの芸術関係者やファンが訪れた。

時を超える:美の基準
時を超える:美の基準 会場風景
時を超える:美の基準
時を超える:美の基準 会場風景
時を超える:美の基準
時を超える:美の基準 会場風景
時を超える:美の基準
時を超える:美の基準 会場風景
artKYOTO
artKYOTO 会場風景
artKYOTO
artKYOTO 会場風景
artKYOTO
artKYOTO 会場風景
artKYOTO
artKYOTO 会場風景

①世界遺産二条城と現代日本美術の対話から
「時を超える:美の基準 Throughout Time : The Sence of Beauty」
ICOM京都大会2019開催記念 / 二条城・世界遺産登録25周年記念

開催日 8月31日(土)〜9月3日(火)
会場 二の丸御殿台所、御清所
公式サイト https://www.throughouttime-kyoto.com/
主催 一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン、細見美術館、京都市、京都市教育委員会、京都市内博物館施設連絡協議会(博物館・美術館の海外発信機能強化プロジェクト実行委員会)

②世界遺産二条城を舞台にしたインターナショナルアートフェアartKYOTO

開催日 9月7日(土)・8日(日)・9日(月)
会場 二の丸御殿台所、御清所、東南隅櫓
公式サイト https://artkyoto.jp/
主催 artKYOTO実行委員会
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