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EVENT REPORT

イベント・レポート

KYOTO STEAM 2020 国際アートコンペティションスタートアップ展文・撮影:松尾 惠(MATSUO MEGUMI + VOICE GALLERY pfs/w)

2021 02 01

去る3月コロナ禍により開催直後に中止された3つの展覧会を、統合・再構成し、あらためて開催された展覧会。次回以降は公募により選出されることになるが、初回は事務局選出による7組のアーティスト×企業・研究機関、3校の芸術系大学×企業・研究機関、企業によるアート&サイエンステクノロジーの作品によって構成されている。当初の会場:美術館本館では、展示室が独立する良さがあったが、今回の会場ではパテーションが活用され、各展示を越境する刺激や開放感があった。会場を回遊しながら、アートとサイエンスの双方の新しい時代に踏みこめる感覚である。

いっぽうで、いくつかの作品には、サイエンステクノロジーとの関わりから得た美術としての新しい身体感覚を見たように思う。それらは、アートとサイエンスが追いつ追われつしながら示してきた人間の精神史を思わせる。サイエンスが人間と接続する方法を示す「美」術であるようにも思う。森太三、久保ガエタン、八木良太の試みは、新たな他者との関わりが生んだ強度ある作品だが、根底には、原初的で有機的な人間への興味や関心と結びついているようだった。

KYOTO STEAM-世界芸術交流祭-の次回開催は、2022年。2021年度は岡崎地区を中心にプレ事業が展開されるとのこと。コロナ禍によって感覚や価値の変化を知った人間の、その先のアート&サイエンステクノロジーを期待している。

「きのどうぶつ」
「きのどうぶつ」ミクストメディア(使い古された遊具ほか)/∅360×428cm
久保ガエタン×株式会社コトブキ・株式会社タウンアート
「perspective:0→1」「膜のはざま」
手前="perspective:0→1"(部分)ミクストメディア
京都市立芸術大学×京セラ株式会社みなとみらいリサーチセンター・塩瀬隆之(京都大学総合博物舘准教授)・富田直秀(京都大学大学院工学研究科教授)
奥=「膜のはざま」(部分)膜・木材・アクリル塗料ほか
森太三×太陽工業株式会社
Time Resonance
"Time Resonance" パンチングメタル・モーター/∅98cm
八木良太×美濃商事株式会社
under my skin
"under my skin"アクリル絵具・ガラス板/278×471.5cm 大和美緒×株式会社島津製作所

KYOTO STEAM 2020 国際アートコンペティションスタートアップ展

会場 京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
会期 2020年10月31日(土)〜12月6日(日)10〜18時
主催 KYOTO STEAM-世界文化交流祭-実行委員会
協賛 NISSHA株式会社 株式会社ユニオン
協力 curiosity株式会社 一般財団法人ニッシャ印刷文化振興財団 パナソニック株式会社
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