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京都に「ICOM」が やってくる!第4回:ICOM京都大会の全貌が明らかに

2019 08 21

開催まで、あと10日! 全世界の美術館・博物館からプロフェッショナルが集まる「ICOM(国際博物館会議)」が、今年9月1〜7日に京都で開催される。AMeeTでは、日本で初開催となるこの国際会議の開催を記念して、数回にわたって特集を掲載。今回は「ICOM京都大会 記者発表会」と「ICOM京都大会準備室」を取材し、7日間の大会期間中に実施される内容と、その準備状況について話を伺った。

取材・編集:杉谷紗香(piknik)

ICOM京都大会の全貌が明らかに

今年秋、日本で初めて開催される「ICOM(International Council of Museums:国際博物館会議)」の国際大会。9月の開催まで残り100日を切った5月26日、国際博物館の日を記念したシンポジウムとともに、大会に向けた記者発表会が行われた。会場となった京都国立博物館平成知新館には、ICOM執行役員のダイアナ・パデューさん、京都府知事の西脇隆俊さん、京都市長の門川大作さん、日本博物館協会会長の銭谷眞美さん、ICOM京都大会組織委員長の佐々木丞平さんが登壇し、大会の重要性や、期間中のプログラム、準備状況について解説を行った。

ICOM京都大会 記者発表会にて
ICOM京都大会 記者発表会にて。写真左から、佐々木丞平さん(ICOM京都大会組織委員長、京都国立博物館長)、銭谷眞美さん(日本博物館協会会長、東京国立博物館長)、西脇隆俊さん(京都府知事)、門川大作さん(京都市長)、ダイアナ・パデューさん(ICOM執行役員)。

今回の記者発表会では、7日間にわたるプログラムやタイムスケジュールが紹介されただけでなく、30の国際委員会が大会5日目に行うオフサイトミーティングの詳細、大会6日目に実施されるエクスカーション・ツアー一覧も公開され、ICOM京都大会の全貌が明らかとなった。

注目を集めるのは、大会期間中に3回実施される「基調講演」だ。大会2日目(9月2日)には建築家の隈研吾さん、3日目(9月3日)には写真家のセバスチャン・サルガドさん、4日目(9月4日)にはアーティストの蔡國強さんが、国立京都国際会館メインホールに登壇する。
また最終日の9月7日には、ICOM京都大会の集大成となる「第34回ICOM総会」が実施され、ICOMの代表者が集まって、“新しい博物館の定義”のほか、今後3年間のICOMの活動内容を含むさまざまな決議が行われる予定だ。

ダイアナ・パデューさん
ICOM京都大会 記者発表会に登壇したICOM執行役員のダイアナ・パデューさん。「世界中のICOM会員が、京都を訪れてすばらしい文化にふれることを楽しみにしている」と語った。

ICOM京都大会の意義について、ICOM京都大会組織委員長の佐々木丞平さんは、「世界各国から3,000名以上の文化リーダーが京都を訪れる、またとない機会。日本のすぐれた文化芸術を広く世界へ発信し、日本の博物館の活性化と、地域振興・地域創生に貢献したい。日本国内には5700ものミュージアムがあり、個々がさまざまな問題を抱えている。ミュージアムのプロフェッショナルがもつ知識と経験を共有し、解決へとつなげる良いチャンスにしたい」と大会への意気込みを語った。

京都府知事の西脇隆俊さんは、挨拶の中で、ICOM京都大会を盛り上げるために設立したという「京都府ミュージアムフォーラム」を紹介し、「大会のテーマにあるように、祭りや食文化、伝統行事といった地域の文化を伝えていくことが、これからますます大事になる。ICOM京都大会は知恵やアイデアを得ることのできる、またとないチャンス。京都府下の65館が集まって構成された京都ミュージアムフォーラムのネットワークを通して、文化による地域活性化を進めていきたい」とアピール。

「ICOMを日本で行うなら、ぜひ京都で開催したいと願っていた」と京都大会開催の喜びを語る京都市長の門川大作さんは、「25年前に立ち上げた『京都市内博物館連絡協議会』は、現在では200館を超える加盟施設によって全国でも例を見ない大規模な博物館ネットワークに発展し、市民キュレーター養成など、さまざまな活動を展開している。ICOM京都大会を機に、“京都へ来たら博物館へ観光に行く”という楽しみ方が定着してほしい」と大会への期待を語った。

記者発表会の終盤には、ICOM京都大会に関連した京都府・京都市の取り組みが発表され、大会2日目の夜に国立京都国際会館の庭園で開催されるオープニング・パーティーのほか、大会3日目の夜に二条城で、4日目の夜に北山エリア、また大会5日目の夜に岡崎エリアで実施される「ソーシャル・イベント」など、ICOM参加者向けのさまざまなイベントを紹介。

一般の方も参加できる催しとしては、京都市勧業館「みやこメッセ」で京都の暮らしの文化と産業を体感できるイベント「文化✕知恵産業展」(9月3日〜5日)京都府立京都学・歴彩館で実施される展示会「みゅぜコット2019 in京都」(9月4日〜5日)や、二条城で行われるアートフェア「artKYOTO 2019」(9月6日〜9日)が予定されていることに加え、ICOM京都大会期間中に多くのミュージアムへ無料で入館できる「関西文化の日プラス」の実施予定も公開された。

さらに、関西エリアのミュージアムではICOM京都大会開催記念と銘打った特別企画展が多数開催される予定で、たとえば京都国立博物館・平成知新館では「京博寄託の名宝―美を守り、美を伝える―」(8月14日〜9月16日)が開催され、同館収蔵の6,200件もの寄託品の中からよりすぐりの名品が公開される。
ICOM京都大会期間中は、アートファンにとってはたまらない催しが盛りだくさんになりそうだ。

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