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京都 Underground Hip-Hopシーンを代表するビートメイカー 後半インタビュー:M.A(BONG BROS)

2019 09 19

7. プロデューサーとしてのM.A

(M.A)
このアルバムはあえてBONG BROSの色を帯びさせた。BONG BROSとしての曲は1曲もないけど、BONG BROSのMCにそれぞれ1曲ずつ入ってもらったり。皆に対しての使命感というのもあるし、俺はみんなのいいところを知ってるからそれを表現したいなと。それが自分の一部になってる。

――じゃあビートを作る時には、その人のことを考えながら作った?

(M.A)
それはあるかも。

――MOMIOはS.K.S ※7 の「III」でラップしてるけど、あの曲はかなりリズムが特徴的だと思うんよね。わかりやすいキックがあるようなトラックじゃない。最初にトラックを聴いた時はどういうふうに感じた?

M.Aのアルバム"ICIN"(2019/BONG BROS RECORDS)に収録された楽曲「Ⅲ」のMV。

(MOMIO)
俺が最初にもらった段階では普通にドラムが入ってるようなビートだったんすよ。それを聴いてリリック書いてレコーディングした。その後、仕上げる段階でM.Aがドラムを抜いた。だから俺的には1発目にもらったトラックをイメージしてリリック書いてレコーディングしてる。

(M.A)
なんか怒られてるみたいやな(笑)。

(MOMIO)
怒ってない(笑)。ドラムありもなしも両方かっこいい。M.Aのアルバムやし、M.Aが決めること。絶対的な信頼があるから。
最初に「この曲はトラブルというテーマで作った」とM.Aから聞いた。「こういうテーマやったら、MOMIOは書けること色々あるやろ」って言われて、自分のエピソードとか、それについて思ったことをM.Aに話した。その時、M.Aに話したようなことをそのまま書いた感じ。前回のインタビューでも言ったと思うけど、基本俺は怒ってることをリリックにしてる。今回はテーマも自分にぴったりやし、気持ちよくやれた。

(M.A)
俺めっちゃ性格悪いみたいやけど、MOMIOを騙したいっていうか。そういう意地悪できるの俺くらい(笑)。

(MOMIO)
それは知らんかった(笑)。

(M.A)
最初はドラムありで渡したけどハマり過ぎてて...ない方がいいなって。MOMIOのラップは打楽器的やから。

(MOMIO)
それはうれしいっすね。いいところを見てもらってる。

(M.A)
「ドラムいらんやん」みたいな。MOMIOはラップが正確で声圧も完璧で上手さがある。

――MOMIOのラップを聴いた後、M.Aの方から「もうちょっとこういうふうにラップしてくれ」という指示はしなかった?

(M.A)
それはなかった。MOMIOは毎回バースミスもなく、録る段階で「このトーンで歌う」とか、そういうことも固めてきてる。だから録りも一発やしな。

(MOMIO)
俺はラップしかしいひんから、そこはベストな状態で持っていきたい。

(M.A)
MOMIOは完成されてるよな。

(MOMIO)
でも今日の話聞いてたら、ラッパーももっと色々できることがあるなと思った。

MOMIO
MOMIO

※7 MOMIOとM.A(MOTOACCE)のユニット。

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