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京都 Underground Hip-Hopシーンを代表するビートメイカー 後半インタビュー:M.A(BONG BROS)

2019 09 19

8. Hip-Hopで居場所/帰る場所を作るということ

(MOMIO)
俺らも歳いってきてるから、昔は毎週のように会ってた人たちでもなかなか顔合せられへんくなったりもする。

(P.E)
みんな仕事や家族があるし、会える機会がめっちゃ貴重になってきてる。

(M.A)
会えるきっかけは作ってるよな。イベントやったり。

(P.E)
会える機会は減ったけど、その分想いは強いよな。人に対する愛おしさはすごいあるわ。みんな変わらず遊びに来てほしいなと思うし、それぞれ自分のことを頑張ってほしいなという気持ちもある。

(M.A)
そうやんな。

(P.E)
イベントに来んくなった人もいるけど、新しく来てくれるようになった人もいる。

(M.A)
入れ替わりはある。久しぶりに戻ってくる人もいたりな。

(P.E)
全然受け入れるもんな。

(M.A)
受け皿広めよね。

(P.E)
新たな出会いも楽しみで、Hip-Hop以外にも興味はある。この歳になると、会ってすぐにマイメンになるとかあんまないし、そういう人と繋がっていくのは簡単じゃないけど、リンクしていける人もいるやろうし、新しい広がりを常に求めてる。

(M.A)
京都のHip-Hopといってもけっこう色んなところで色んな人がやってる。Hip-Hopのグループだけでも10グループぐらいあって、その一つがBONG BROS。新しい世代が増えたり...とにかく人が増えて盛り上がっていけば最高やな。スタイルがどうとかはいい。

(MOMIO)
みんな向かっているところは一緒で、状況を良くしたい。今良くても今よりも良くしたい。自分たちのフィールドを大事にしたいし、その環境を無くさへんようにしていきたい。

(M.A)
BONG BROSは、ここ数年それぞれの音源作ったりしてるということもあって、なかなか3rdアルバムが出せずにいる。それをネガティブに捉える人もいるかもしれんけど、俺的には「曲をやるからクルー」とは考えてなくて。中にはラーメン屋やったりとか、焼鳥を焼くのがメインになったやつもいるけど、それでも同じクルー。そうありたいと思ってる。クルーって形は一生残したい。
イベントやって音源出してたら、皆の一体感を保ったままでいられるんかなって。だから今回のアルバムでも、完全に1人で作るのは違う気がしたし、みんなに協力してもらって作り上げたいと思った。ちょっとでもみんなに長く現役でいてほしいっていう気持ちもある。今後は誰も欠けることなく、一人ひとりと向き合いながらやれたら。みんなイケてるし、それを続けたい。それで何かしら証明できたらいいなぁ。この火は消えることがないと思うし、お客さんも含めてみんなパワーあるから小っさいシーンでも盛り上がってるんかな。

左からMOMIO、P.E、M.A
左からMOMIO、P.E、M.A

PROFILE プロフィール

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M.Aビートメイカー/MC

京都を拠点に活動するクルーBONG BROSのビートメイカー。アナログサウンドを追求した孤高のスタイラー。ビートメイカーとしてBONG BROSサウンドの核となり、RAWでMATな独自の音像を作り上げ、BONG BROS、STINKY SCIZA(BONG BROS内のユニット)の作品の他、3枚のアルバムをフルプロデュースしている。またMOTOACCE名義ではMCとして、クルーやユニット(STINKY SCIZA/S.K.S./FIRE STONE)、ソロで活動を展開。

BONG BROS

京都、滋賀の同世代を中心としたMC、DJ、トラックメイカーからなる総勢17名のHip-Hopクルー。2010年、自主レーベルBONG BROS RECORDSより満を持して1st Album『Virginal Discharge』を全国にリリース。地元で培った煙まく哲学を全国へと振り撒いた。1st Albumの上がりをアジトとなる一軒家のスタジオ改築費に全額ベット。2012年、2nd Album『The Pains of Childverse』を発表。また現在、京都老舗クラブのMETROにてイベント「BORN FREE」を定期的に主催し、京都のHip-Hopシーンを地下から支え、全国に発信している。最近ではNAGAN SERVER×DJ YASA、ODS、ENDRUN、MUTA、CHEZ、BOIL RHYMEなどがゲスト出演している。

BONG BROS Records

中本 真生 | NAKAMOTO MasakiUNGLOBAL STUDIO KYOTO

1983年生まれ。愛媛県新居浜市出身、京都在住。AMeeTに掲載された音楽に関する記事としては、編集を担当した“mama!milk 20周年記念特集「ここにいること, 旅をすること」 寄稿:白井晃(演出家・俳優)、村松美賀子(編集者・文筆家)、阿部海太郎(作曲家)”“Let’s DANCE 署名推進委員会主催 Let’s DANCE ダンス規制法を考えるつどい”“「僕らは、日々変わる」 オガワコウイチ(おやすみホログラム プロデューサー)”、インタビュアー・編集を担当した“てあしくちびる インタビュー「2017, In the place to be」”“「11年目を迎える京都のDIY音楽フェスティバル」ボロフェスタ2013 インタビュー 飯田仁一郎”などがある。

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