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てあしくちびる インタビュー
“2017, In the place to be” 前半

2017 04 14

足利が生んだバイオリンとアコースティックギターのデュオ てあしくちびる。AMeeTでは同ユニットのメンバーkawauchi banri、くっちーへの、約20,000字に及ぶロング・インタビューを前後半に分けて掲載する。前半となる本記事では、曲作りのプロセスやテーマ、「伝える」ということ、活動初期からセカンドアルバム制作にかけての表現の変化などについてのお話を伺うことで、てあしくちびるの「今」を切り取った。また、その独自性の高い音楽を読み解くために、音楽面での二人の関係性についても言及している。「表現する」ということに対する考えや、地域性に関して今思うことなどについて伺った後半は2017年5月公開予定。

聞き手・編集:中本真生(UNGLOBAL STUDIO KYOTO)

インタビュー撮影:表恒匡

写真左:くっちー 写真右:kawauchi banri

写真左:くっちー 写真右:kawauchi banri

1. 曲作りのプロセス

――最初に、歌詞先か曲先か同時か、 先にはっきりしたテーマがあって作るのかテーマは後で分析して言語化するのかなど、曲作りのプロセスを教えていただけますか。

(kawauchi)
歌詞先、曲先、同時、全てのパターンがあります。歌詞先の場合は、曲を作る前の段階でテーマがはっきりしていて、言葉が前面に出たり、歌ものになることが多いです。例えば『グリストラップミー』『肌と肌』『君が発火している』などの曲があります。曲先の場合は、自分自身の経験や、他アーティストの曲など、そのときにインプットされたものから受ける影響が大きく、運転中などに頭の中で考えたフレーズや、鼻歌をもとに、肉付けしていく感じです。最初の時点で曲のテーマがはっきりしていることが多いのですが、作っていくうちに変わっていくこともあります。歌詞のテーマは後からです。同時の場合は、言葉遊びが発展して、曲になったものなどがあります。移動の車内でくっちーと、思いつきで同時に違うリズムの言葉を言ってみて、iPhoneで録音して聴き返し、「使えそうだからこのアイデアを元に曲を作ってみよう」みたいな感じです。この場合、曲のテーマは後からです。

――kawauchiさんが歌詞や曲のアイデアをある程度固めた段階でくっちーさんに聴かせて、そこからアイデアが磨かれたり変化したり、アレンジが加えられることが多いというイメージで正しいでしょうか。

(kawauchi)
そうですね。

――曲作りのプロセスとしてはどのパターンが多いですか。

(kawauchi)
最近は曲先のパターンが多いです。曲先の場合は、くっちーに聴かせる段階で、頭の中に、ある程度の構成やイメージが出来ていて、それを伝えながらアレンジを進めていきます。録音した音源を後日聴いてみて、イメージと違ったり、録音した時とやりたいことが違ってきたためボツになることも多く、1曲を作るのに時間がかかる方だと思います。信頼している友だちに意見を求めることもありますし、ライブで1度演奏して終わってしまうことや、演奏を重ねて固まってくることもあります。


てあしくちびる TEASHIKUCHIBIRU

てあしくちびる TEASHIKUCHIBIRU

バイオリン×アコースティックギター×声×声
2ピースバンド「てあしくちびる」

kawauchi banri(vo.ag)、くっちー(vo.vln.etc)により2010年結成。2人きりの人間とアコースティックギターとバイオリンによる編成。編成ありきではなく、そういったある種の制約に対して「その向こう側に飛翔しようとすることでしか得られない」感覚を通過したリズムや音や言葉や声で表現。

てあしくちびる オフィシャルサイト
http://teashikuchibiru.net/


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